Dance Element
第4回「悪の華」 他2作品(98’)
(アートストア)

ボードレールの悪の華を舞踊化。「旅へのいざない」「旅ゆくジプシー」「死の舞踏」「吸血鬼」の4篇を1作品ごとのオマージュとして上演、フランス語の詩の朗読も入る。死の臭いのするボードレールのポエムを優美で悲哀に満ちた作品とした。N.Y.より西原礼奈、ジェーソン・パーソンズを迎え、30数名がこの詩の心を踊り、大成功した作品となった。この年より、詩、本、その他の演劇的なるものへの指向が充実した舞台となり、舞踊劇なるものの基点が確立された。

第3回「四季」 他1作品(97’) 
(東京芸術劇場中ホール)

グラズノフのバレエ「四季」ではなく、「365日」という宇野亜喜良の作品と斎藤梢が構成したものとをつなぐ新しい四季が生まれた。舞台の中にもう一つの舞台(箱の劇場)があり、箱の中の四季の移り変わりと外の人間社会の移り変わりの2つの世界が、ある時は係わりあい、ある時は造反した動きとなり、やがて又春を迎える。ピエロ役の高橋香澄と中村友紀が季節の移り変わりに登場する。人間の苦悩を嘲笑するかのように。
この作品は好評を得て、世田谷シアタートラムにて再演された。

第2回「女たちは静かに萌ゆる」 他1作品(96’)
(青山円形劇場)

4人の女性の心を宇野亜喜良の大きな女性の絵と共に表現。ミューズ柳瀬真澄の登場によって、トゥシューズを脱ぐ。女が自立してゆく姿を描いた。

第1回「カルメン・スイート」 他2作品(95’)
(青山円形劇場)

オペラ「カルメン」を基に構成、中心人物の人間関係のみをsweet(芳醇)に表現。中村しんじのドン・ホセ、桜井奈美江のカルメン、タバコ工場の女達、占い師(フラメンコの加藤美香)のみの出演。エスカミリオは影の男としてカルメンの心を乱すだけの存在。斬新な音楽制作と中村しんじの迫力ある男の情熱が客席を熱くした。